Internet Explorer: 人を怒らせた時にやってはいけないこと(そして、すべきこと)

2013年5月29日水曜日

人を怒らせた時にやってはいけないこと(そして、すべきこと)


思いがけず誰かを怒らせてしまったら、「そんなつもりではなかった」とすぐさま弁 明して、真意を説明しようとするでしょう。けれども、「あなたの真意」を、あなたの行動が引き起こした結果と比べても、ほとんど意味はありません。相手の 怒りが収まりそうにないとしたら、それが理由です。

誰かのせいであなたが迷惑を被ったり、仕事がやりにくくなった り、あるいは遅刻したりしてしまったとしましょう。そのとき、その誰かさんが「自分はこうするつもりだった」とだけ述べ、自分がしたことは不適切だったと いうことには触れないとします...頭に来ませんか?

逆に、あなたが相手に迷惑をかけてしまった場合はどうでしょ う。あなたがどういうつもりだったかを理解してくれれば、相手もあなたの行動に理解を示して、落ち着いてくれるだろうと思うかもしれませんね。でも、そう はいかないのです。

Peter Bregman氏は「Daily Good」で、真意を説明するのではなく、あくまで結果に注目しようと言います。さらに、相手がどう感じているのか、どういう風 に問題なのかを認めるべきだと指摘しています。

要するに、相手にとっては自分のことではないから、あなたの「考え」も「行 動」も重要ではありません。相手が自分のこととして経験するのは、あなたが取った行動の「結果」です。
実に、驚くほど単純なことです。誰かの機嫌を損ねてしまったら、どちらの言 い分が正しかろうと、あなたの行動がどのように相手に影響を与えたのかを認めるところから会話を始めましょう。どういうつもりでそんな行動をしたのかとい う議論は後回しです。ずっと先まで取っておいてかまいません。たぶん、そ れを言う機会が来ることはないでしょう。なぜなら結局のところ、あなたがどういうつもりだったかなど問題ではないからです。
相手は自分のほうが正しいと思っているようだが、あなたにはそう思えないと したらどうでしょう? それも関係ありません。あなたにとって必要なのは同意することではなく、理解することだからです。

Bregman 氏はこれについて、口で言うのは簡単でも実行するのは難しく、感情的な反発から自分中心に話を進めたくなると認めています。私たちはみな、自分の立場をき ちんと説明しさえすれば、相手も理解してくれると思いたいのです。わかってもらえないのは相手に問題があるからだとか、意見や感じ方が異なるのだと考えて しまいますが、根底にあるのは「共感」の問題です

相手の言い分を認めることから会話を始めれば、事 態を悪化させることなく、お互いに問題を乗り越えやすくなるでしょう。Bregman氏は、それを スムーズに行うためのヒントを紹介しています。



ちょっ としたコツを紹介しましょう。相手が「あなた」に対して腹を立てているとしても、あなたではない「ほかの誰か」に対して腹を立てていると想像してくださ い。そして、そういう場合と同じように対応するのです。おそらくあなたは、まず話を聞いて、相手がどんなに頭にきているか分かっているということを相手に 伝えようとするでしょう。
それで、自分の意図を説明する機会がやってこなかったら?  実際に試してみてわかったのは、自分でも驚いたのですが、「結果」について理解していることを伝えると、自分の意図を正当化する必要性もなくなることで した。
なぜなら、どういうつもりだったかを説明するのは、そもそもが関係を修復する ためだからです。けれども、相手のいやな思いに共感を示したことで、すでにこの目的は達成されています。たいていの場合、この時点でお互いにその話題から 離れられるようになっているはずです。
それでも、まだ自分の意図を説明する必要があ ると感じたら? 「ちゃんと話も聞いてもらえたし、理解もしてもらった」と相手が感じたら、機会はまだあります。
こ ういうことがすべてうまくいくと、お互いの関係が変化するだけでなく、ほかにも改善される点がしばしば見られます。それは、お互いの振る舞い方で す。

いくつかの具体例については、下記リンクを参照してみてください。Bregman氏 はそこで、同僚を電子メールで意図せず怒らせてしまったり、妻と約束していたディナーに遅れてしまったりした場合など、このアプローチが役に立ちそうな例 を紹介しています。

What To Do When You've Made Someone Angry | Daily Good
Alan Henry(原 文/訳:風見隆/ガリレオ)
Photo by Thinkstock/Getty Images.



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