2013-04-03 成長したければ、ひたすら変化すべし
これまでのあらすじ
・梅 原大吾さんと対談しました
・梅 原大吾さんとは? 『勝ち続ける意志力』
梅原さんが(ゲーム云々を超えて)スゴイのは、トップであり続けるために何が必要かを、端的に&わかりやすく言語化できていることです。
たとえば変化について↓
自分を変えるとき、変化するためのコツは、「そうすることで良くなるかどうかまで考えない」ということだ。もし悪くなったとしたら、それに気 づいたときにまた変えればいい。
世の中には、何かの判断を迫られたときに「これを変えたら、本当に状況はよくなるのか?」を、延々と検討し続ける人や会社がたくさんありま す。結果が良いとわかったなら、変えようというわけです。
しかし彼はいいます。
「変えればいい方向に向かうとわかっていることは、みんなもそれに気がついてる。そんなことやってもトップには立てない。トップであり続ける ためには、それがわかる前にトライする必要がある」
そりゃそーだ。ものすごい論理的。
実はこの後、私は「じゃあ二番手でいいやと思った人は、変化の結果が自明になってから動けばいいのかな?」などというおバカな質問をしている のですが、今から考えれば、それでは二番手にもなれないよね。
これはスパコン予算仕訳の「一番である必要があるんですか? 二番じゃダメなんですか?」と同じ。トップを目指して必死で走ってる3名が1位 と2位と3位になるんであって、最初から二番手を目指している人が入賞できたりはしない。
結果がいいとわかってから(今のやり方を)変えようとする人&会社には、その他大勢として流される道しか残されていないし、企業でいえば、こ のご時世にそんな集団に入ってしまったら利益を上げることさえ難しい。
でも実際には「これを変えれば本当に儲かるのか、わかるまで検討を続ける会社」も、「これを変えれば本当に楽しい人生 が待っているのか、わかるまで転職を悩み続ける個人」も、たくさんいる。
しかしそれでは、変えても(タイミングが遅すぎて)成功できないから、「やっぱり変えなければよかった・・・」というバカげた結果になる可能 性が高い。
他にもこの本では、
・僕にとっての正しい努力、それはズバリ、 変化することだ。
・成長というのは、とにもかくにも同じ場所 にいないことで促進される。
など、「成長したいなら変化しろ」と繰り返し書かれています。
世の中には「成長するために頑張る」という人がたくさんいます。
でも敢えて極端な言い方をすれば、頑張っていても成長なんてしない。
「頑張る」っていう言葉は全く具体性を伴わない。具体性を伴わない言葉は、精神力や根性の世界へ人を導いてしまう。そして多くの場合、「とりあえず 長い時間、働く」という不毛な結論に到達する。
そんなことしてもまったく成長しない。「成長したければ変化しろ。何かひとつでいいから、昨日と変えろ」というのが、彼のメッセージ。
別の方向から考えてみましょう。
私たちはなぜ、変化することが怖いんでしょう? なぜ、梅原さんのように「変化し続けること」を自分に課せる人が少ないんでしょう?
たぶん、ふたつの理由があります。ひとつは前述したように、「結果が良いとわかれば変える。そうでないなら変えない」という(誤った)プロセ スで思考するからです。
彼が言うように「変化はそれ自体、善なんだから、結果が見える前に動くべし」ということに気が付かない。
もうひとつ、私たちが変化をためらうのは、過去に手に入れたもものを捨てるのが怖いからです。今までと同じことを続けていれば維持できる何か を、変化したとたんに捨てなくてはならなくなる。それが怖くて動けない。
それに対する彼の言葉がコレ・・・↓
築き上げたものに固執する人は結局、自分を成長させるということに対する優先順位が低いのだと思う。新しいことに挑戦する意欲も薄ければ、何 かを生み出す創造性も逞しくないのだろう。
それではいつまでもトップランナーを超えられない。
このお兄さんはホントに・・・情け容赦無いです。
そうなんです。自分が持っているもの、苦労して手に入れたモノを守りたい人は、結局のところ、それほどの成長意欲がないんです。
誰でもそうですが、長い時間かけて手に入れたもの、苦労して手に入れたモノは、「とにかく手放したくない」という気持ちになります。そして人 生の時間とエネルギーを「それを守るため」に使おうとします。
これは既得権益を守ろうとする中高年の話ではありません。私自身、自分より圧倒的に若い人たちの中にさえ、自分が苦労して得たものを守ろうと 必死になる人たちに何度も会っています。
全く面白くもなく続けていても意味がないとわかってしまっても、「せっかく入った大企業だからやめられない」などというのは、その典型です。
でも、過去に得たものを守るために自分の時間とエネルギーを使う人に、成長の余地はありません。(あたしも情け容赦ない・・)
言われてみればその通り。でも、この「理屈ではそうだ」ってことを実際に続けるのがどれほど難しいかも、私たちはよくわかっています。
だからみんな、(わかってるだけでなく)それを実行できている人を尊敬するのです。
★★★
今回の対談を通して私が理解したのは、
「成 長したいなら、ひたすら変化すべし」
という、シンプルかつ明確で力強いメッセージです。
これ、今までだってわかってた気はするんです。でも私には、ここまでシンプルに言い切ることができていませんでした。それは何故でしょう?
私自身は変わることが好きだし、結果の良し悪しが見えない段階で変わることにも抵抗感がありません。でも私の場合、その理由は成長意欲ではな いんです。
私は単に飽きっぽいんです。たとえ巧くいっていても、たとえ周りから評価されていても、同じことを続けるのに飽きてしまう。たとえ結果が今より悪い かもしれなくても、とりあえず新しいことをやりたくなる。
その副作用として、(変化自体が成長につながるので)成長してきたようなもんです。でもこういうやり方だと、一定の成長はできるんですが、「成長す るためには何が必要か」を言語化できません。
これが、「成長したくて、そのためのあらゆる方法を試した結果、変化することが成長のためには最重要だと気が付いた」梅原さんとの根本的な違いで す。
これから私は、成長したいという人に「頑張れ」という言葉は使わないでしょう。
「成長したいなら変化すべし」
言うべきことはこれだけです。
成長したいなら、昨日の自分と、ごくごく小さい点でもいいから、違う自分にならないといけない。
・・どうすか? この本、読む気になりました? キンドル版もお安いですよ。
- 作者: 梅原大吾
- 出 版社/メーカー: 小 学館
- 発売日: 2012/04/02
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そんじゃーね
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