台湾Polytron Technologiesは、同社が開発した「本体部分が透明ガラスで作られたスマートフォン」のプロトタイプを披露しました。同社の幹部は「2013年 中にも市場に投入できるだろう」と述べています。
7日の「LG、”予想外の特徴”を持った携帯電話の新シリーズを告知」という記事のコメントの中で、筆者は「遠い 未来、完全に透明な携帯電話はコンセプトモデルとしてなら現れるだろう」と予測する内容のコメントを返させていただきましたが、まさかすでに登場していた とは驚きでした。
上の写真はあくまでプロトタイプですが、バッテリー・カメラ・メモリカード部分はさすがに透明でないものの、そのほかのパーツはスクリーンも含めて 向こう側が見えるほど透明になっているとされています。
ここで注目なのが、チップなどの基板も透明化しているところです。Polytronの特許技術によって透明な電気配線が可能になったため、向こう側 の見える「シースルースマホ」が実現可能になりました。
Polytronのゼネラルマネージャーであるユウ氏によると、この技術は4年前から開発されてい たものだとされています。重量も既存の筐体と比較してかなり軽量化されるということで、 透明化以外にもメリットがありそうです。
さて、このPolytronという会社ですが、米国に拠点を持つPolytronixの子会社で、ガラス分野で技術力を持っています。 Polytronの主力製品には「Polyvision Privacy Glass」というものがありますが、これはスイッチひとつでガラスの透明・不透明を瞬時に切り替えるものです。 似た商品に、2005年の愛知万博で会場間移動のゴンドラに使用された「ウムガラス」があります。
今回は透明スマートフォンについて紹介しましたが、Polytronはほかに透明USBメモ リやガラス内蔵型の透明スピーカーシステムも披露しています。様々な用途に転用できるこの「透明配線」は、将来の「デバイスのデザイン」をがらりと変える 可能性を見せてくれました。
[liliputing]
[ComputerWorld]
2013/02/10 23:58 GMT+9
初稿時「バッテリーが見当たらない」との表記がありま したが、動画を観る限りでは「ボタン電池のようなパーツ」がその役目を果たしている可能性が高いと思われます。
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