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2013年8月15日木曜日

クラシックTV|LG


LGからダイヤル式スイッチ搭載の「クラシックテレビ」、IPSフル HD液晶でMHL対応





フラッグシップ携帯 G2 の販促イベントで発生した事故は深刻に受け止めるという韓国LGですが、テレビ部門では平常どおり、モデルさんが満面の笑みで新製品とポーズ を決めています。

LGが発表した「クラシックTV」は、名前のとおりクラシックな、むしろレトロなデザインの液晶テレビ。チャン ネルを「回す」という時代がかった表現の元になった、ダイヤル式の選局スイッチを搭載します。



ダイヤル式の選局スイッチ(ロータリースイッチ)の下はボリュームスイッチ。こちらもつまんでひねって調節しま す。そのほかエナメル調の外装や踏ん張った4本脚スタンドもどことなくレトロなTVアイコン風です。

肝心の表示部分は 32インチ1920 x 1080p フルHD解像度。残念ながら(?) ブラウン管ではなく、薄くてフラットなIPS液晶パネルです。またUSB端子や、スマートフォンなどに給電しつつ映像入力できる MHL など現代的な機能にも対応します。

LG クラシックTV (32LN630R) は、韓国国内向けには84万ウォン (約7万3000円)で販売中。ほかの市場での販売予定は今のところ明らかにされていません。


2013年5月16日木曜日

TVリモコン一体型の赤外線手元スピーカー | オーディオテクニカ




ブラウン管から液晶へ、アナログか ら地デジへとテレビが代わり、家庭のテレビも大画面化が進みました。その結果、かつてよりも離れてテレビを視聴するよう になり、知らず知らずのうちに音量を上げてしまいがちです。オーディオテクニカが発表した AT-SP440TV はそんなときに役立つ製品です。

親機となる送信機をテレビのイヤホンジャックに接続することで、手元のスピーカー内蔵子機 へ赤外線で音声を飛ばしてくれます。子機には 40mm 径フルレンジのモノラルスピーカーを内蔵。
ド ラマや映画のセリフなども聞き取りやすい独自開発 の「はっきり音」機能も搭載します。また、近くで家族が就寝中などは子機側面についている 3.5mm モノラル出力端子にイヤホンを接続して静かに楽しむことも可能です。

 

子機にはテレビで最低限必要な機能をまとめたリモコン機能も搭載し ます。大きめのボタン群と、これまた大きめのボリューム調整つまみのためか、なんとなく子機が80年代の電子ゲーム機に見えてしまうのはご愛嬌。

無 線方式は赤外線FM方式なので、家猫が親機の前で居眠りを始めると音が聞こえなくなります。リスニングエリアは正面で最大7m。上下左右45度の位置で 約2mまで。

電源は単三形アルカリ電 池または単三形ニッケル水素充電池 x4。アルカリ電池ならやく40時間連続使用可能です。ACアダプタは別売りです。

発売は5月14日、予想価格は8000円前後。
少し耳の遠く なったお年寄りの方なんかには重宝しそう。

しかし、もう少しデザインはなんとかならなかったんだろうか……、
もう少しレトロでアナログチックな方向に振って、深澤 直人とかにお願いすれば良い感じに仕上がりそうな感じもするのだが。
無印良品がOEMで作るとかいいかも。 

オーディオテクニカ SOUND ASSIST 赤外線コードレススピーカーシステム 
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2013年4月16日火曜日

「BRAVIA X9200A」 ソニーの4Kテレビ発売は 6月、55型 50万円・65型 75万円前後


ソニーの4Kテレビ BRAVIA X9200Aは6月発売、55型 50万円・65型 75万円前後

 
ソニー は国内向けの4Kテレビ第二弾 BRAVIA X9200A シリーズを、55型・65型の2モデルで6月1日に発売します。価格はオープン、市場推定価格では 55インチ50万円、65インチ75万円前後。

昨 年11月発売の初代4K BRAVIA こと84X9000が画面サイズ対角84インチ、スピーカー含めた幅2メートル13センチ、スタンド込み重量 約95kg、希望小売価格168万円などあらゆる意味で迫力の象徴的フラッグシップであるのに対して、新型の X9200A では3840 x 2160 の4Kパネルを採用しつつ、55型で約50万円とインチ一万円を切り、「最新の高級テレビ」範疇に入ってきました。

単 に小さくなっただけではなく、米QD Vision社の量子ドット技術を応用した「TRILUMINOUS (トリルミナス)ディスプレイ」広色域表示や、最近のソニー製品でよく耳にする磁性流体スピーカー(ウーファー)の採用など、絵にも音にも新機軸を導入し ています。

またリモコンにNFCを搭載したり内蔵WiFiでMiracast接続など、放送コンテンツ以外のディス プレイとして活用する機器連携の強化も進化点です。 

 
外観は「鉱 物のクォーツが持つ研ぎ澄まされた美しいたたずまいや、透明感と高い質感を表現した」という新デザイン 「センス・オブ・クオーツ」を採用します。特徴的なのは、ツライチのガラス板「オプティコントラストパネル」でディスプレイ部と左右のスピーカー群が一体 化した構成。スピーカーは上からパッシブラジエータ、ツィーター、磁性流体スピーカーのウーファー、裏面にサブウーファー x2。実用最大出力65W。

ま た中央下部に、シンボル的な新デザイン「インテリジェントコア」なるものを備えます。LEDイルミネーションは稼働状況に応じて白(電源ON) や赤(録画時)、シアン(機器連携時)などに変わり、「さまざまに変化するやわらかな光の表情が、ユーザーとの直感的なコミュニケーショ ンを可能にします」(ソニー)。要はステータスLEDです。イルミネーションは消灯も可能。50万円払ったテレビにテープを貼る必要は ありません。


ソ ニーは国内向けの4Kテレビ第二弾 BRAVIA X9200A シリーズを、55型・65型の2モデルで6月1日に発売します。価格はオープン、市場推定価格では 55インチ50万円、65インチ75万円前後。

昨 年11月発売の初代4K BRAVIA こと84X9000が画面サイズ対角84インチ、スピーカー含めた幅2メートル13センチ、スタンド込み重量 約95kg、希望小売価格168万円などあらゆる意味で迫力の象徴的フラッグシップであるのに対して、新型の X9200A では3840 x 2160 の4Kパネルを採用しつつ、55型で約50万円とインチ一万円を切り、「最新の高級テレビ」範疇に入ってきました。

単 に小さくなっただけではなく、米QD Vision社の量子ドット技術を応用した「TRILUMINOUS (トリルミナス)ディスプレイ」広色域表示や、最近のソニー製品でよく耳にする磁性流体スピーカー(ウーファー)の採用など、絵にも音にも新機軸を導入し ています。

またリモコンにNFCを搭載したり内蔵WiFiでMiracast接続など、放送コンテンツ以外のディ スプレイとして活用する機器連携の強化も進化点で す。

外 観は「鉱物のクォーツが持つ研ぎ澄まされた美しいたたずまいや、透明感と高い質感を表現した」という新デザイン 「センス・オブ・クオーツ」を採用します。特徴的なのは、ツライチのガラス板「オプティコントラストパネル」でディスプレイ部と左右のスピーカー群が一体 化した構成。スピーカーは上からパッシブラジエータ、ツィーター、磁性流体スピーカーのウーファー、裏面にサブウーファー x2。実用最大出力65W。

ま た中央下部に、シンボル的な新デザイン「インテリジェントコア」なるものを備えます。LEDイルミネーションは稼働状況に応じて白(電源ON) や赤(録画時)、シアン(機器連携時)などに変わり、「さまざまに変化するやわらかな光の表情が、ユーザーとの直感的なコミュニケーショ ンを可能にします」(ソニー)。要はステータスLEDです。イルミネーションは消灯も可能。50万円払ったテレビにテープを貼る必要は ありません。

 
テレビが放 送コンテンツを表示するだけの機器ではなくなった今の時代にあわせて、機器連携やネットワーク機能、組み込みのサービスもいろいろと 充実しています。

た とえばNFC対応の小型リモコンをスマートフォンやタブレットにタッチするワンタッチミラーリング、Miracast 互換のスクリーンミラーリング、スマートフォン等に給電しつつ映像入力もできるMHLケーブル接続など。ソニールームリンク / DLNAにも当然対応します。内蔵の無線LANは 802.11b/g/n対応。

ネットワーク系は、ソニーの Unlimitedな映像・音楽サービスが使える SEN (Sony Entertainment Network、旧Qriocity)に対応。またいわ ゆるセカンドスクリーンアプリにはAndroid / iOS 対応の「TV SideView」が使えます。機能は番組表やテレビ操作、録画番組も今後の番組表もネット動画サイトも串刺し検索する「クロスサービスサーチ」等々。

 
ネイティブ 放送コンテンツがまだない4Kをどう活かすか、の部分では、複数枚パターン分析やデータベース型超解像処理の 4K X-Reality PROを通したうえで、さらにXCA8-4Kで4Kへのアップスケーリングと「2K入力4K出力用」の超解像処理を施します。

フ ルHD「しかない」BDビデオや、さらに粗い地デジ、ネット動画など、そのまま映しては4K解像度のありがたみがないソースでも、この超解像処理を通す ことで同サイズのフルHDテレビよりさらに美しく、従来では粗が目立って残念になる近距離でも視聴に耐えるよう変換できる......というのが売り文 句。


製品発表でも強調はされていないものの、パッシブ方式の3D表示にも対応します。偏光メ ガネを使ったパッシブ3D表示では、左右の映像を同時に表示するた め片目分の解像度が半分になりますが、4KテレビたるX9200Aでは片目につき 3840 x 1080のフルHD超で表示可能。市販映画のBlu-ray 3DなどフルHDコンテンツを、そのまま(以上)の解像度で、ちらつきの少ないクリアな3D映像として見られることもさりげない強みとなっています。


ま た「4K有りや無しや」論でよく言われるように、大画面高精細な写真表示も4Kテレビでしかできない用途のひとつ。携帯電話のカメラですら10Mピクセ ルを超えアクショ ンカメラですら4K動画が撮影できるいま、大画面ディスプレイ側がようやく見合う性能になったともいえます。



BRAVIA X9200A シリーズの発売は6月1日、予約受付は4月25日より順次開始予定。また銀座ソニービルのショールームやソニーストア名古屋、ソニーストア大阪では先行展 示も実施中です。4Kは放送や配信コンテンツが揃って値段が安くなるまで待つ!、というのも見識ですが、据え置きの「主砲」たる大画面テレビが手の中の5 インチ携帯電話と同じ画素数であることに疑問を抱いた向きは将来に備えて下見してみるといいかもしれません。         

2013年1月31日木曜日

『ソナチネ』はビートたけしの実体験が元になっていた!?

1月27日に放送された「日曜ゴールデンで何やってんだテレビ」がおもしろかった。 f:id:katokitiz:20130130105237j:image

第一回目の放送は石橋貴明相手に、元気が出るTVのフリップ毒舌芸をそのまんまやっていて (TBSのニュース番組でも同じことをしている)、そのくだらなさ/変わらなさに感動を覚えたが、 その後、若手のコント師にお題を与え、3時間でコントを作ってもらうという企画がメインになり、それを見てビートたけしが評するという、どっかで見たような番組になってしまった。 ところが、今回は芸人・ビートたけしの足跡(そくせき)を石橋貴明と共に追うというもので、ゲストは島田洋七。ふたり が漫才ブームのときによく遊んだという六本木のお店をめぐり、そこでの思い出話に華を咲かせるという企画。バブル全 盛期だったこともあり、とんでもない金の使い方をしていたというエピソードなど、非常に興味深く拝見した。 その中で、フライデー襲撃事件の話になり、事件後の約半年、判決が出るまでたけしは何をしていたのか?というくだり になり、驚くべき事実がVTRによって紹介された。 事件後、たけしはひとり沖縄の石垣島に渡り、コテージの中で身を隠していたというのだ。 唯一、そのときに沖縄に呼んだのが、軍団のメンバーではなく、親友である島田洋七。本人曰く「ひとりで何もやることがない。ねーちゃん呼ぶわけにいかないし、ゴルフしてたら目立ってしょうがないから」と電話で呼び出したらしいのだが、たけしはあまりにもやることがなかったのか、島田洋七が沖縄に着いたときは、貝殻を集めてその貝殻をゴルフクラブでひたすら打っていたという(またそれが絵になってるんだわ とうっとりした表情で語っていた)。 この話を聞いたとき、すぐに思い出したのが、北野武監督の代表作『ソナチネ』であった。 『ソナチネ』の あらすじはこうだ。暴力団幹部の村川(ビートたけし)が組長に「友好関係にある沖縄の組の抗争をなんとかしてこい」と命令される。ところが村川が来たことにより抗争は激化。刺客たちに狙われ、弟分たちも数人殺される。なんとか生き延びた村川と弟分は海辺の廃屋に身を隠す。 さて、逃げ延びた村川たちはこの廃屋で何をするか?ひたすらヒマをつぶし続けるのである。 『ソナチネ』は 監督自身もいちばん好きな作品だと語り、世界的な評価も著しく高い。ある種の集大成的な作品でもあり、逃亡した先々で遊びつづける男たちというプロットは 『BROTHER』や『HANA-BI』にも受けつがれている。 元々『ソナチネ』は 『沖縄ピエロ』という仮タイトルがついていたが、そのプロットは どっちかというとルネ・クレマン監督の『狼は天使の匂い』に似ていると思っていた。ところがだ。目的を失ってしまった村川たちが、東京にも戻れず、もしかしたら殺されてしまうかもしれないという状況の下、沖縄の海辺で延々とヒマをつぶすというのは、明らかにフライデー襲撃事件後のたけしそのまんまである。 他にも洋七は「海にヒザまでつかりながら沈む夕陽を見ていたら、漁師が近づいてきて、生きてるタコを渡された」というエピソードを話していたが、これも釣り師の恰好で近づいてくる殺し屋のモデルだとしたら納得がいく。 「どうでもいいと言いながら、本当は悩んでいたと思う。テレビ復帰出来るのかな? とかね。事務所もあるし、弟子もいるし、俺が働かなきゃって思ってたんじゃないのかな」というのは洋七の弁だが、そういうなんとかしなきゃと思う反面。すべてを投げ出して、一応の責任を全うしたあとに死んでしまいたいという気持ちもどこかにあったのかもしれない。それをそのまんま映画と いう媒体にぶつけたのが『ソナチネ』で あり、奇しくもそれが北野武の代表作になってしまったというのは興味深い。今までこの話は聞いたことなかったので、なるほどと関心したのだが、もしかしたらこれってビートたけしファンの間では有名な話なのかな……? ちなみに、番組はその後、ゲストに爆笑問題が登場。立川談志とのエピソードが語られていたが、これも大変素晴らしかった。ビートたけしと石橋貴明という大物が絡むというだけでお笑いファンにとっては事件なのだ。ヘタな企画よりもこういった素材を活かすようなことをこれからもしてほしいと願うばかりである。



 


くりおこわが嫌い http://d.hatena.ne.jp/katokitiz/20130130/1359511154

2012年11月21日水曜日

なぜつまらないテレビ番組が増え続けるのか

つまらないテレビ番組が増えた、と言う人が多い。 同じような芸人ばかりが出てきて、同じようなオチのバラエティばっかりだ、とか、 昔は もっと硬派な番組が多かった、今は見てられないものばっかりだ、という意見もある。 僕も普段はほとんどテレビ番組は見ないしたまに付けて も面白くないのですぐに消してしまう。 先日、テレビ局関係者と飲んでいたので「なぜつまらないテレビ番組が増え続けるのか」を聞いてみ た。 「なんで最近のテレビ番組はつまらないものが多いんですか?」 「確かに、つまらない番組が多いよね」 「変な話、作っ てる側は面白いと思って作ってるんでしょうか?」 「いや、思ってないんじゃないかな」 「えっ?」 「多分、これが面白い、 これがベストだ!とは思ってないんじゃないかなと思う」 「え、そんなもんでいいんでしょうかね」 「今のテレビ番組ってね、ほとんどが局の スタッフが作らずに下請けの、プロダクションという会社が作ってるのは知ってる?」 「知ってますよ。テレビ局のスタジオで撮ってる場合でも局の関 係者じゃなくてプロダクションの人たちが作ってたりしますよね。報道ステーションとかもそういう作り方ですよね」 「そうそう。今は8割と か、日によっては9割を外部の会社が作ってる。で、そういう会社がテレビ局に対して『次はこんなんどうですか』とか『こういう番組やってみたらいいんじゃ ないですか』って企画書を提出して、局の人間がOK出したら実際に作っていくわけだ。 つまり現在のつまらないと言われる番組は、プロダクションが提案して、局の人間がゴーサインを出して作られてるんだよ。あるいは、局がこんな感じでって依 頼して進めてる」 「企画を出す段階でもっと良い企画が出てくるようなことって難しいんでしょうか?」 「正直なところ、難しいだろ うな」 「なんでですか?」 「プロダクションって端的に言えば単発の下請けだから、売上が全く安定しない環境なんだよ。企画がばんばん通っ たり、何らかの理由でおこぼれが来れば仕事がたくさんあるけど、急にヒマになったりもする。懇意にしている局の人間が異動になったりしても状況が変わる し。しわ寄せを受けるのが下請けの辛いとこなんだ。そういう状況下って、理念を貫くのってかなり難しい」 「無難な企画になりやすいってことですか ね」 「無難というか何というか。今までと全く異なる路線の企画を出して仮にゴーサインが出たとする。作ったはいいけど、それで全く数字 (視聴率)が取れなかったら、『あの会社に作らせても数字取れないよ』ってマイナスの評判が立って仕事がなくなったりするんだよ。ただでさえ景気が悪くて 制作費が削られがちだから、攻めの姿勢でリスクを負えるプロダクションってほとんどないんだよね。硬派なドキュメンタリーを作ろうとするよりも、ヒットに はならないかもしれないけど、そこそこは数字が見えているような、人気番組をちょっと真似したり、人気芸人を巻き込んだ企画になってしまうんだな。2番煎 じとはわかっていても、安全パイを狙ってしまう」 「局の人間自らが、バラエティじゃなくて質の高い番組を作ろう!って言う体制にはならな いんでしょうか」 「理想としてはそうだけど、局も保守的だったり、数字には敏感だからね。サラリーマンだから査定ってのもあるじゃん。チャレンジ して高視聴率狙うよりも、手堅くそこそこの数字を出せるような番組に傾いていくんだよね。極端な話、無難にやっておけばちょっとずつ出世したりするわけだ し」 「そういう事情がわからなくはないですけどね。構造って変えられないんですかね」 「みんな変わらなきゃ、変わらなきゃって頭の中では 思ってるんだけど、実際は難しいような気がするね。みんな自分の身が大切だし、無難に生きる術を身につけてるっていうか」 「うーん……」 「そ してもっと大きなポイントは、今の番組がつまらないと言われながらも、バラエティとか芸人が出る番組とかって、数字が実際に取れてるんだよね。昔みたいに 20%とかいかないけどさ、悪くない数字になる時もある。 例えば真面目路線の話でいえば、震災の情報を!とか、1年前はすごくニーズがあったけ ど、もう今は検証番組とか、防災意識を高めるような番組作っても誰も見ないし数字取れないよ。結局、多くの人がつまらないと言いながらも、真面目な番組よ りもお笑いを見てるんだよね。NHKの硬派な番組にどの時間帯も圧倒的に負けてるなら制作の世界も変わると思うけど、実際はバラエティが勝っちゃってるか らね。芸人さんがぶらぶら街歩きしながらカメラ回す、というような番組でも、やっぱり彼らはプロだしリアクションが面白いから、見られる内容になるんだよ ね」 「なるほど……」 「テレビはスポンサーありき。スポンサーは数字ありき。これだけはもう絶対。変えられない。だからそこから しか世界が動かない。みんな、歴史に残るような番組を作りたい、そういうプロジェクトにかかわりたいって野望は持ってるよ。その理想がなかなか現実のもの にできないもどかしさも感じてる。どうしたらいいか答えのないままに、現実との折り合いを付けてるんだよな……吉本とかAKB、そしてジャニーズ。やっぱ りすごいよ。数字が作れるから。いくら実力があって歌や踊りが上手くても、無名のアイドルをAKBの代わりに主役にしたりはできないんだよ、テレビは」 い つの間にか僕は「そうですか……」としか言えなくなって、後に継ぐ言葉が見つからないのだった。出版業界が現在抱えている問題と、ほぼ同じことだ。

京都から世界へ  -藤田功博の京都日記-