自由と孤独を愛する旅人「スナフキン」の言葉に学ぶ人生の生き方
ムーミンを知っていますか。
今の若い世代はムーミンを知らない人もいるのでしょうか?
ムーミンは、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンのムーミン・シリーズと呼ばれる一連の小説および弟ラルス・ヤンソンと共に描いた漫画作品なのです。
フィンランドでは、ムーミンを描いたものがたくさんあります。去年、叔父夫婦がフィンランドへ旅行した際に、娘にとムーミンが描かれた洋服を贈ってくれました。
そのムーミンに登場する「スナフキン」というキャラクターがいます。
スナフキンとは…
自由と孤独とを愛する旅人。ムーミン一家とは仲がいいが、ムーミン屋敷に泊まることは決してせず川のほとりにテントを張って暮らしている。
ハーモニカで作曲するのが好き。
冬が来る前に南の国へ一人旅立ち、春にまた戻ってくる。人に指図されるのを嫌い、公園に立てられた禁止事項の立て札を一つ残らず引き抜いたほど。
ミイとは姉弟の間柄。必要にせまられれば戸惑いながらも小さい子供の世話もする。
この「スナフキン」が発する言葉には、心にズシンとくるものが多々あります。
少しですが紹介させて下さい。
大切なのは、自分のしたいことを、自分で知っている事だよ
そのうちなんてあてにならないな。 今がその時さ
あんまり、おおげさに考えすぎないようにしろよ。なんでも、おおきくしすぎちゃだめだぜ
おまえさん、あんまりおまえさんがだれかを崇拝したら、 ほんとの自由はえられないんだぜ
いつもやさしく愛想よくなんてやってられないよ。理由はかんたん。時間がないんだ
そうだな。何でも自分のものにして、 持って帰ろうとすると、難しいものなんだよ。ぼくは、見るだけにしてるんだ。そして、立ち去るときには、 それを頭の中へしまっておくのさ
自分できれいだと思うものは、 なんでもぼくのものさ。 その気になれば、 世界中でもね
何か 試してみようって時には どうしたって 危険が 伴うんだ
長い旅行に必要なのは、大きなカバンじゃなく、 口ずさめる一つの歌さ
だめだよ。僕は孤独になりたいんだ。来年の春、また会おう
明日も、きのうも、遠く離れている
僕は自分の目で見たものしか信じない。 けど、この目で見たものはどんなに馬鹿げたものでも信じるよ
この世にはいくら考えてもわからない、でも、長く生きることで解かってくる事がたくさんあると思う
自然を感じるだろ…? 強い風の前に立って、 自分達に向かって進んでくる雨を感じるのは、 なんて素晴らしいんだ
僕のものではないよ、だけど僕が見ている間は 僕のものなのかもね
人の涙をもてあそんだり、人の悲しみをかえりみない者が 涙を流すなんておかしいじゃないか
生きるっていうことは平和な事じゃないんですよ
君たちも大人になればわかるさ。ある意味で、大人は子どもよりも もっと子どもみたいになることがあるんだよ
photo credit: Idhren
生き物にとって、自然に振る舞うというのはとっても大事なことなんだ
ぼくたちは本能にしたがって歩くのがいいんだ。ぼくは、磁石なんか信用したことがないね。磁石は、方角にたいする人間の自然な感覚を、くるわせるだけさ
おだやかな人生なんてあるわけがない
ものは 自分のものにしたくなったとたんに あらゆる面倒が ふりかかってくるものさ。運んだり 番をしたり
有名になるなんて つまらないことさ 初めは きっと面白いだろう でも だんだん慣れっこになって しまいには嫌になるだけだろうね メリーゴーランドに乗るようなものじゃないか
人と違った考えを持つことは一向にかまわないさ。でも、その考えを無理やり他の人に押し付けてはいけないなあ。その人にはその人なりの考えがあるからね。自由が幸せだとは限らないあたりまえのことを言っているんだろうけど、なんだか、考えさせられるような…スナフキンにはそんな言葉がたくさん詰まっていました。
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