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2013年12月20日金曜日

ボストン・ダイナミックスを買収|Google

Google、歩行ロボットのボストン・ダイナミックスを買収。四脚BigDog やヒト型Atlas の開発元



Google が米国のロボット企業 Boston Dynamics を買収したことが分かりました。ボストン・ダイナミクスといえば、無骨な外観にそぐわぬ生物的な動きで「キモかわいい / キモ怖い」と話題になった四脚ロボ BigDog シリーズや、兵士用装備の試験用として生まれたヒト型ロボット PETMAN / 汎用版 ATLAS、時速45kmで疾走する歩行型最速ロボ Cheetah / 改良型 WildCat などなど、生物模倣ロボットで知られる企業です。


Google は 身近な Google 検索やマップなどネットサービス(を通じた広告) が現在の「本業」であり、いまや世界でもっとも多く使われるモバイルOSとなった Android も、いわゆるインターネット企業としてのリーチを拡大するものでした。

しかし一方で、実用化に向けた試験が進むロボットカー(無人運転車)や、高高度気球ネットワークによるインターネット提供計画 Project Loon、2014年の発売を目指し有料ベータ中のメガネ型端末 Glass など、ウェアラブルデバイスからインフラストラクチャーまで、ソフトウェアに留まらない先端技術への投資にも積極的です。

なかでもロボットについては、「Androidの父」ことアンディ・ルービン (Andy Rubin) 氏が社内にロボット開発部門を新設して指揮を執るなど取り組みを本格化させており、先日は日本の東大発ヒト型ロボットベンチャー SCHAFT Inc (シャフト)を含む、世界のロボット企業7社を次々と買収したことでも話題になりました。

今回の Boston Dynamics 買収は、このようにロボットへの取り組みを加速させる Google によるロボット技術企業買収の (知られているかぎり) 最新のひとつとなります。

Google は Boston Dynamics の買収を認めているものの、金額などの条件については非公開。インタビューで未踏のロボット開発を最高の仕事だと語っていたルービン氏はといえば、今回の取引を報じた NY Times 記事へのリンクともに " The future is looking awesome! " とはしゃぎ気味のツイートをしています。





(BigDog に「腕」を装備したデモ。腕の力だけでなく、体全体のひねりや重心移動も使ってコンクリートブロックを投擲する。)


Boston Dynamics のロボット群は、四脚歩行プラットフォームの BigDog が軍用の荷役ロボット LS3 として、PETMAN は兵士用装備の試験用など、ほとんどのロボットが DARPA (国防高等研究計画局) など米軍との契約から資金を獲得しています。(ついでに言えば、Google は 前DARPA 長官の レジーナ・デューガン (Regina Dugan) 氏も引き抜いて幹部に迎えています)。

こうしたことから、Boston Dynamics の買収で Google は軍用ロボット(より正確には軍の研究用ロボット)を扱う企業になりますが、Google いわく Boston Dynamics がすでに結んでいた契約は尊重するものの、軍需企業になる意図はないとのこと。Boston Dynamics のCEO Marc Raibert 氏もかつて、DARPAからの受託が多いことは認めつつ、軍用ロボット専業ではなくロボット技術の前進そのものが同社の目標と語っていました。



汎用ヒト型ロボATLAS。



WildCat。荷物運びと不整地走破性を重視したBigDog に対して、WildCat は高速走行が主眼。
NY Times

2013年10月24日木曜日

WildCat|Boston Dynamics

 Boston Dynamics の高速4脚ロボ WildCat 発表、時速25kmで自律走行 (動画)




キモ怖い軍用荷役ロボ BigDog のメーカー Boston Dynamics が、新たな四脚ロボット WildCat を公開しました。BigDog との違いは、平地で時速 約25km という高速走行。続きに掲載した動画では、うずくまった体勢から排気を吹いて立ち上がる起動シーケンス、バウンディング〜ギャロップの走行モード、微妙に 滑るところまで、屋外テスト走行の様子が見られます。


ボストン・ダイナミクスは、WildCat で採用した高速四脚走行をもともと " Cheetah " の名で開発していました。Cheetah が動力を外部から供給するなど実験室環境での研究用だったのに対して、新たに公開された次世代機 WildCat は自前のエンジンを背負い、ヒモなしで屋外を自律走行できます。



こちらは Cheetah の走行テスト動画。純粋な走行機構としては、歩行型ロボットとして最速の時速 約45kmを達成。


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Cool new army tire technology


2013年4月8日月曜日

軍用ヒト型試験ロボ PETMAN、防護服とガスマスクを装着 (動画)


Boston Dynamics' Petman 
robot successfully wears clothes 
video

米軍の出資で BigDog をはじめ各種軍用ロボを開発する Boston Dynamics が、二足歩行ロボット PETMAN の新映像を公開しました。PETMAN は人間の兵士用の装備をテストするためのヒューマノイドロボ。

人間の身になって試験する目的から、バランスを保った 二足動歩行はもちろん、両腕も人間に近い可動域を備え、体操や腕立てまでこなします。続きの動画は試 験用に化学防護服を着せられ防毒マスクを被ったPETMANの姿。


PETMAN は国防総省の化学・生物兵器防護プログラムのもと、防護スーツなどの性能を実際の戦場に近い状況でテストするために作られました。そのため今回の防護服・ ガスマスク姿は、テスト用ロボットとしては晴れ姿?のようなもの。防護服の気密性や人体への影響をシミュレートするため、皮膚には各種センサーのほか発汗 機構や体温調節機構まであります。

ボストン・ダイナミックスのロボットは実際の生物にヒントを得た設計から、形状 は異様でもどこか動物らしく、時にユーモラスな動きがたびたび話題となって きました。荷役用の四足歩行ロボ BigDog / LS3 などは特に「キモかわいい」などと表現されることもあります。


しかしPETMANは人間の模 倣そのものを目的とすることから、最新モデルではもはや服を着ると人間のようにしかみえない、むしろ人間が高性能なロボット を演じているようにすら見えます。(全身に伸びるワイヤー類は転倒・破損の防止や動力、センサー接続などのため)。

一 方で人間に近ければ近いほど、微妙にキレの良すぎる動作や異様な動作音といった違和感が際立つのもたしか。ヒューマノイドロボットは人間に近づくとある 段階から急に違和感のほうが先だち不気味に見えるという「不気味の壁」説を、顔も表情もなく動きで示しているかのようです。

実 際の「中身」が見えるのは動画の半ばから。「やっぱり中の人が居るんじゃないの?」「なんだったら脱ぎましょうか?」といったやりとりを勝手に当てたく なります。

PETMANで得られた試験データはより高性能な防護服やマスクの開発に役立てられ、軍用および災害救助 などに従事する人間を守るため貢献する予定。です がいつかは、防護服の救助隊が来てくれたと思ったら、中身は動力内蔵に進化したPETMANの子孫だったということになるかもしれません。



(こちらは2009年当時、まだ 「箱に足」でよちよち歩きだったプロトタイプPETMAN。)      

2013年3月5日火曜日

米軍の四脚ロボ LS3 がさらに進化、音声に従い小川ですっ転ぶ(動画)



DARPA shows off latest advances to 
fourlegged LS3 robot more 
maneuverable, more autonomous

米 国防高等研究計画局 DARPA が、荷役用4脚ロボ LS3 の最新テスト動画を公開しました。DARPAと海兵隊の出資のもと Boston Dynamicss社が開発する LS3 (Legged Squad Support System)は、かつて「蹴られても立ち直るキモ健気ロボ」として話題になった BigDog の最新バージョン。



新たに公開された動画 は、海兵隊の研究部隊 MCWL (Marine Corps Warfighting Laboratory) とDARPA が共同で実施した試験の様子から。より実戦に近い状況で、「人間の音声命令に従って起動・追従」「障害物を認識しつつ経路を探索して兵士を追う」「斜面や 木立など不整地の移動」「小川を渡ろうとして派手に横転」といった場面が見てとれます。




左 は LS3 が認識・作成したマップと経路

2013年3月4日月曜日

あのBigDogが、腕を獲得

米軍出資の四脚ロボ BigDog が腕を獲得、コンクリートブロックを投げる (動画)

BigDog fourlegged robot adds an arm, shows it off for the 
scouts video
妙に生物的な動きがキモ怖かわいいと評判の四脚ロボ BigDog が、今度は腕を獲得しました。開発元 Boston Dynamics が公開した動画 (続きに掲載) は、動物でいえば顔にあたる部分から腕を伸ばした BigDog がコンクリートブロックを掴み、勢いをつけて背後にブン投げる試験の様子。
四本脚なのにさらに腕があるセントール的な違和感はさておき (ゾウの鼻にみえなくもない)、注目は単に腕だけの動きではなく、ステップを踏んで体全体の重心を調節・移動させ、脚の力も使うことで重量物を遠くまで放 り投げている点。人間が物を投げる際に足を踏み込んで重心移動したり、腕だけでなく胴や腰のひねりも使うのと同じです。 メーカー Boston Dynamics では、こうした Dynamic Robot Manipulation 米陸軍からの出資で研究中。ベースとなる BigDog は 米国防高等研究計画局 DARPA の出資で開発され、米海兵隊が歩兵部隊の荷役・支援用ロボ LS3 (Legged Squad Support System) として採用試験を実施しています。